連載:ウルトラSDGs大作戦 第5回「森に触れるワークショップ」

 「TSUBURAYA IMAGINATION」で連載中の「ウルトラSDGs大作戦」の第5回「森に触れるワークショップ」が公開されました。

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 SDGsの17の目標のうちの1つ「15.陸の豊かさも守ろう」。

 世界では、1年間で約470万ヘクタール以上(これは関東1都6県を合わせた面積より大きい)の森が失われており、そこに暮らす多くの野生動物たちが絶滅の危機に瀕しています。

 森が失われていく原因はさまざまですが、世界的な人口増加を背景とした農地拡大や都市化、気候変動による砂漠化や干ばつ、洪水などが考えられています。一度失われた森林を回復させるには長い時間がかかりますし、絶滅してしまった生物は二度と戻りません。

 では日本の森林はどうでしょうか。

 日本の森林面積は横ばいで国土の3分の2を維持しており、森林蓄積(森林資源の体積)に関してはむしろ増加傾向にあります。一見、日本の森林は安泰なようですが、実はそうとも言えないようです。

 日本の森林面積の約4割は人工林です。スギ、ヒノキ、カラマツといった針葉樹が中心で、戦後の大規模な植林によって造成されました。将来的な建材需要を想定してのことです。

 植林から数十年を経て大きく育った人工林は、現在まさに“収穫期”を迎えていますが、それに見合った建材需要がありません。森林蓄積の増加は、そうして使用されず放置された木の自然増を含んでいます。

 放置された人工林では細い木が密集して育ちます。細い木は売り物にならず、また地面に日光が差さず下草が生えないので土砂崩れが起きやすく、動物たちにも住みづらい場所となります。林業従事者の減少と高齢化が森の荒廃に追い打ちをかけているのが実状です。

 そんな日本の林業に危機感を持ち、森や木材の新たな魅力を発信する取り組みを進めているのが、東京・檜原村にある株式会社東京チェンソーズです。現在二十人ほどのメンバーで檜原村にある自社林を含む約25haの森林を管理しています。この森林は、環境保全に配慮し、経済的にも持続可能な責任ある管理がされている森に与えられる国際的な認証制度「FSC®認証」を取得しています。

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